JKYBライフスキル教育ワークショップ東京2010

12月4日(土),5日(日)に,ワークショップを開催いたしました。

◇◇◇ 初参加コース ◇◇◇
○行動変容につながるライフスキル教育の理 論的基礎【川畑徹朗先生】  JKYBライフスキル教育研究会の代表である川畑先生から,ライフスキル教育がなぜ有効なのか,どんな効果かがあるのかについて,ワークをしていただきました。
 参加の先生からは,『なるほど!と納得することばかりでした』と感動の感想も寄せられています。
○JKYB喫煙防止教育プログラムNICEUの理 論と実際,及び飲酒,薬物乱用 防止教  育への発展【西岡伸紀先生】  兵庫教育大学の西岡伸紀先生が,JKYB研究会で開発したプログラム「NICEU」についての講義と,実際のワークをしてくださいました。
 特に広告分析のワークは,「これまで体験したことのない視点の学習だった」「早速学校で実践したい」と感想がありました。
○セルフエスティーム形成教育の理論と実際 【川畑徹朗先生】  川畑先生から,セルフエスティームの要素や,健康行動との関連についての講義とワークをいただきました。
 「私のコラージュを実際に作成してみて,自分をよく見つめるだけでなく,お互いの個性や特徴を認め合うとてもよい教材だと思った」と,実践の意欲を高められた参加者の方がたくさんいました。
○JKYB食教育プログラム【春木敏先生】  大阪市立大学の春木敏先生が,JKYB食教育プログラムについての講義とワークをしてくださいました。
 「なぜおやつを食べるのか」について考えたり,おやつのパッケージの分析をしたりしながら,子どもたちにとって身近な「食」についてのワークを楽しく体験することができました。

◇◇◇ 2回目コース ◇◇◇
○意志決定スキルを適用した指導の実際
 〜歯と口の健康と食育【武井典子先生】
 (公財)ライオン歯科衛星研究所の武井典子先生から,「歯と口」を教材として考える「意志決定スキル」についての講義とワークをしていただきました。楽しくアイスブレイクをした後,「よくかむこと」を素材にして,意志決定のステップを効果的に活用したワークを体験しました。
○対人関係スキル形成教育【西岡伸紀先生】  西岡先生と,自己主張的コミュニケーションについてのワークを行いました。中学校で実際に活用している事例を使って,「相手との人間関係を壊さずに,自分の考えを伝える」ためには自己主張的になること,自己主張的な態度が効果的であることについて学習しました。

◇◇◇ 3回目以上コース ◇◇◇
○意志決定スキルの形成
 【西岡伸紀先生・関根幸枝】
 西岡先生のご指導のもと,関東支部の関根が「自己主張コミュニケーションに関わる意志決定」のワークを紹介させていただきました。情報交換大使ゲームを活用して,解決のための選択肢や結果の予測のアイデアを広げる実践でした。 
○JKYBライフスキル教育プログラム体験
 @ストレスへの対処 【佐藤恵子】
 A自分の未来を考える 【坂井知子】
 関東支部の佐藤と坂井が,現在JKYBで開発中の「性教育プログラム」の中から,「ストレスへの対処」と「自分の未来を考える」についてワークをしながら内容の紹介をしました。
 「性教育プログラム」については,間もなく完成の予定です。

◇◇ ◇2回目・3回目以上共通コース ◇◇◇
○健康教育におけるメディアリテラシー形成 の意義【西岡伸紀先生】  西岡先生から,健康教育においてメディアリテラシーを形成する必要性についてのお話がありました。
 私たち大人も,メディアの情報は,選択され,編集されたものであるということをしっかり理解しておく必要があると実感しました。
○メディアと食行動【春木敏先生】  西岡先生の講義の後,春木先生が「メディアと食行動」についてのワークをしてくださいました。実際のファストフードのCMを分析して,CMが伝えようとしていること,受け取れることについてグループワークをしました。大人になっていく過程のどこかで学ばせたいワークだと感想がありました。
○メディアと喫煙・飲酒行動
 【西岡伸紀先生】
 西岡先生からは,「メディアと喫煙・飲酒行動」についてのワークがありました。
 実際のCMを使った分析は,広告分析よりも子どもたちの興味を惹く教材で,メディアの中で生活している子どもたちには必要な学習だ,と感想がありました。
○メディアとボディイメージ
 【川畑徹朗先生】
 川畑先生から,ボディイメージに影響を与えるものの一つがメディアであること,メディア情報への暴露の影響を減少させるのが「メディアリテラシー」や「ライフスキル」であるというお話をいただきました。
 その後,オーストラリアのオーディー先生が開発したプログラムの体験学習を行いました。
○ライフスキル教育を取り入れた保健学習
 【真下真澄】
 群馬県支部長の真下真澄先生が,中学校におけるライフスキル教育を取り入れた保健学習の実践について発表しました。
 その結果,川畑先生から認定書が贈られ,「JKYBコーディネーター」となられました。

◇◇◇ 関東支部オリジナル共通コース ◇◇◇
○ライフスキル教育を学校全体で取り組むた めに【並木茂夫支部長】  関東支部オリジナル共通コースとして,並木支部長から「ライフスキル教育を学校全体で取り組むために」と題して講演がありました。
 埼玉県で教員をされていた頃の生徒指導のお話や,校長先生になられてからのお話を伺い,子どもたちに本当に必要な力が何なのかを教えていただきました。 
○体験学習【川畑徹先生】  東京ワークショップの締めくくりとして,川畑先が「秘密の友だち」の体験学習をしてくださいました。
秘密の友だちはもちろん,2日間のワークショップで知り合いになった方からのメッセージを受け取り,みなさんとても嬉しそうでした。メッセージとともに,たくさんのお土産をお持ち帰りいただけたと思います。 

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